
鑿鍛冶田齋は田齋明夫・田齋道生の親子2代で鑿や様々な打ち刃物を作る。鑿だけではない。鉋や玄翁、包丁、他にも火造りの作業が必要な道具に関しては様々な注文に応じている。
父明夫は、12歳で鑿鍛冶に弟子入り、36歳で独立。道生は高校卒業後、鑿鍛冶の道へ。
道生は30年たった今でも、自分は修行の身、だという。
田齋の鑿は刃の角度にこだわる。
鑿作りの信条は「切れ味」。良い「切れ味」のために刃の角度が非常に重要。鋭角にすればささりがよいがすぐ欠ける。「切れ」と「欠け」のはざまで鋼を鍛える。
使い手にも、研ぐ際の刃の角度に「お願い」をする。
すべては良い「切れ味」のために。
弊社とは40年来のおつき合いをさせていただいている。田齋が創業の頃、市内の問屋を150軒も回った時に取引をさせていただいた数少ない内の1軒が弊社だったとのこと。弊社創業者も少しは見る目があったようである。